セーブの入れ込み
- Apr 4, 2018
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セーブが2泊して授業を合計10時間受けて、夕食を食べて帰って行った。
19歳の子を賢いというのは変だが、セーブは一を知って十を知るという表現がピッタリの子で、一つ覚えるとそれをすぐに自分流に変形して覚える。ぼくの言うことをオウム返しで反復して覚えることを嫌う。
欲張りで、せんせい 次はあれを教えてください、その次はこれを、その次はそれをという風に際限ない。これぞ教師冥利に尽きるというもので、二つ返事で答える。ぼくはセンセイの教えを理解していますよという自己証明なのだ。日常でも(週一3日も家にいるから「日常」が生じている)、英語で話すのが楽しくてならないようだ。実は彼に高校生の弟、妹がいるが、彼がきょうだいにぼくの家で英会話の練習に来ることを勧めているくらいだ。
今教えているのは、タマサート大学発行の過去問で、なかなか骨っぽい過去問なのだ。同時に彼の強っての頼みで、エッセーの書き方を教えている。ナンナさんは初級の英文法を教えている。さらにその上、上級英文法をぼくに教えてくれとせがむ。ぼくがかつて、「これは上級文法だよ」と言いながら、仮定法、分詞構文などを教えた。彼がエッセーの中でそれを使って自ら練習しているので、さらに上を目指しているようだ。(初級文法とはなにかというと、品詞、文型(五文型と肯定否定)、時制、単複などのことだ。セーブはこれについてはテストすると90%の点を取るが、いざ作文させるとまったくめちゃめちゃな初級文法の英文を書くので、身についていない。だからナンナ先生の存在意義がある)。
このことで彼の当校への入れ込みようが分かる。
ニックと違って、家の中のことをこまめに仕事を見つけてはやる。ぼくの食事をよそってくれる。ぼくが台所で料理を作っている(肉じゃがなど)と側に来て手伝おうとする。あるいは外の枯れ葉をきれいに掃いて片付ける。そういうしつけで育ったのか?ケアすべき弟、妹がいたせいなのか?天性のものなのか分からないが、本当によく気が付く。あたかももう一人使用人が増えた気がする。
その上、この頃とみに陽気になった。歌などを歌ったりする。この子から世間の憂さなど微塵も感じられなくなった。某有名大学に合格できるとサイコーなんだけどなあ。もし失敗しても来年度を目指すと、彼はぼくが教えた「仮定法」で明るく言っている。
毎週父親がセーブを連れてくるが(家が遠い)、その度に、長い間ナンナさんと話し込んでいく。ばんたび父親の様子が明るくなった。
【写真:セーブ(右端)が初めてわが家に来たときの写真。まったく暗い。泣きそうな顔だ。今はこの表情が消えている】























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